イギリス人女性が長期滞在してボランティアをしています。日本男児も頑張ろうよ!
彼女とは昨年5月に一度会っている。前回はトラックいっぱいに支援物資を持ってきて被災地を回っている最中にこの大原で出会ったのだ。「また来ます」と言って、その後なかなか来れない人が多い中こうやって約束通りにやって来る女性もいる。
そのイギリス女性と一緒に仮設住宅へ。実はこれまで仮設の方に呼ばれても何だかんだ言い訳して仮設には行かないようにしてきた。作業無しで仮設に行ったのはこれが初めてだった。
地元の人も仮設には簡単に訪れようとはしない。ここは津波で家を流された被災者の心の内側なのだ。ボランティアは割と平気で仮設訪問するけど、各自で覚悟と責任もって行くようにしたい。
「自分が出来る事を考えていきたい」とか「お話相手となりたい」とか、被災者の方々を心理カウンセリングの練習相手にして欲しくない。ここに来る限りは「自分は…」というのを置いて相手の気持ちだけを考えるべきだ。そして自分がブレてるような人が簡単に行ってはダメだと僕は思う。
このイギリス人の女性と二人で長時間にわたりこの78歳の女性の話を聞きました。
いろいろな先入観やしがらみが無い彼女が聞き出した事がとっても重要であり本質に近い事、その事でこの老女の堅い心の殻が少しずつ緩んでいく、とイギリス女性は言っています。側で聞いていた自分も全くそのように感じました。
少しピュアすぎるぐらいのイギリス人、上手く地域の人に理解されない老女。この二人の奇妙な友情は非常に深まっているように見えました。