カメラマン、フォトグラファー、写真屋さん、カメラの人、おじちゃん、と呼ばれ方はなんでもいいのですが、カメラマンというのだけはちょっと抵抗があります。業界外の人からすれば意外かもしれませんが同業の人はおそらくそんな人が多いのではないでしょうか。だって大きなカメラを胴体か頭につけた変身モノのキャラクターみたいじゃないですか?カメラマンって。
そんな事はどうでもいいのですが、僕はカメラというメカに対する興味はほとんどありません。道具としてのこだわりも他の人と比べて無い方かもしれません。それでも僕にも愛機と呼べるものが各時代に存在しました。フジカST605に始まったカメラ遍歴はのべ何台になるのでしょう。でもここ一番はこれという愛機はこれまでに3台しかありません。いい仕事やいい写真が撮れたりすると愛機としての思い出は増すのでしょう。一般の評価とそれとは全く違うものかもしれません。
ずっとニコンでした。学生時代から28歳ぐらいまではニコンのF2、その後は長年ニコンF5というのが愛機でした。F2とF5は今でもたまに使いますがさすがにフィルムの35mmというのは仕事のフィールドではもう出番がないのかもしれません。1年以上35mmのフィルムでの仕事がありません。デジタルに移行してしまったのです。デジタルでは愛機と呼ばれるものがありません。家電製品と同じ感覚です。実際、ある程度使ったら売っちゃいますしね。D1Xは結構愛機ですけど不満点が多くて。そんな中で唯一、愛機と呼べるP21が修理から帰ってきました。デンマークの本社工場に戻されてたようで修理担当者が発行する修理票とともにやっと戻ってきました。修理期間約90日です。
こういうデジタルバックの場合は修理があがったといっても無事に使えるかどうかはとっても微妙です。しっかりテストしないと本番で大失敗をします。修理票によるとIRフィルターの清掃とファームウェアのアップデートとなってますが、フォーカスチェックもされています。これはちゃんとチェックしとかないと。明日、修理明けの一発目が控えているのでテストをしました。
うん、さすがに修理に出した不具合も改善されており、一安心です。一番心配だったピントの精度もばっちりでホッとしました。修理中の代機が2台来ましたが、微妙に使用感が違いました。ピントとかはちゃんとくるのですが発色とか同じだったでしょうか。同時比較できないから何ともいえないけど。今日の東京は雲ひとつない青空。こんな青空を最もきれいに撮れるデジカメですよフェイズワン。白い建物もとってもきれい。晴天の地中海とかで風景写真をこれで撮ったらさぞかしきれいだろうなぁ。ポジよりもきれいだろうなぁ。愛機が戻ってきて明日から年末にかけてラストスパートです。