先日の京都ロケでD1Xが壊れました。シャッターユニットの破損です。撮影中に何と言う事だ!けしからん!となる気持ちももちろんありますが、結果的に大事に至らなかったという事は僕のサブ機の準備も含めて今回のD1Xのシステムはプロ仕様としてオッケーだったということでしょう。シャッターユニットは撮影中にしか壊れませんので「仕事が成立したなら良しとせにゃあ!」です。2年前の同じ現場で、その頃はまだフィルムで今回と同じ仕事をしていた時にも同じようなトラブルに見舞われました。ニコンのF5でです。F5の時は撮影中にシャッターが突然に連写モードになり表示画面にはErrの文字が。これまでシャッターユニットの破損を経験したことがなかった僕は巻きのエラーだと思っていましたが、フィルムを交換しても出るのでおかしいと思い予備で持ってたデジカメに切り替えたのでした。それがこの仕事のデジタル化への第一歩でした。今から考えるとフィルムで子供を撮るなんて至難の業でした。今のあがりを見てるといいコマはだいたい15コマから40コマぐらいの間で、それより前も後ろもダメです。最初は緊張、後はおちゃらけです。デジタル化になってそれまで一人8コマぐらいの撮影だったのが一人50コマになり、いい一瞬を捉える事ができるようになりました。その分カメラのシャッター回数も伸びていき、ニコンサービスで見てもらったら今回のD1Xは12万4300回のシャッターレリーズでした。D1Xはよく頑張りました。で、今回のD1Xでもトラブった時にはF5と全く同じ表示をしてトラブルを教えてくれました。この辺がニコンやキャノンのフラッグシップ機の信頼性なんですよね。
銀座のニコンプロサービスはガラガラでした。僕はAPAという団体に属してるのでニコンプロの会員でなくてもサポートを受けられます。そして修理中は代機も出してもらえます。今回ニコンに立ち寄ってた時間は10分。15分までなら「優」です。前にも書きましたがプロサービスが込み合ってるのはユーザーの多い証拠なんでしょうがカメラメーカーの修理フロントがユーザーを待たすようではプロサポート失格です。そういう意味では今のニコンはやっぱり合格ですね。D3Xが待ち遠しい!