列車で公安に捕まりました。もちろん大事にならずこうして無事帰国していますがちょっとビビリました。
中国で空港や鉄道の写真は撮ったらダメというのは知っていましたが上海は都会だし新幹線とかだと乗務員の写真撮っても駅員と2ショット撮っても何も言われないので要注意センサーがマヒしていました。
無錫から晩飯に行くのに蘇州までタクシーで行っての帰り、もう新幹線は終わってて鉄道ならKか無記号の列車しかありません。単身赴任の友人は嫌がったのですが一度乗りたかった普通列車。当日直前でも切符は取れたものの座席はみんなバラバラ。やってきた列車はこんな雰囲気。こんな列車での旅をしたかったんだよね、と乗るまでは思ってました
どこからどこに行く列車なのかさっぱりわかりません。後で調べたら温州を昼に出て豪州(オーストラリアではない)に明日着く列車らしい。
車内は一応指定席ですがこんな雰囲気です。トイレ行って帰ってきたら誰か座っています。車内ではお湯が自由に使えるのでみんなカップラーメン食べてます。さて無錫到着の案内もあったので隠し撮りではなくカメラ構えて中国人をバシャバシャ撮りながらデッキまで歩いて行ったら公安が追いかけてきてえらい剣幕です。誰かが公安を呼びに行ったようです。車掌は写真撮ってるのを知っていたようですが車掌は何も助け舟もありません。そりゃあ公安>車掌でしょうしね。ここで公安の写真を撮るようでないとジャーナリスト失格です…ジャーナリストじゃねぇし
何を言ってるのか全くわかりませんが「写真」という単語が連発。「なんで俺の写真を撮ってくれないんだ」では絶対にありません。わかりませんけど。一応最初にSDカードをこっそり抜きましたが彼は一眼レフのデジカメを見たことないと思われます。カメラ裏蓋どうのこうの言ってるみたいにも聞こえないでもないですが何言ってるか全くわかりません。
「日本人中国で拘束。軍事秘密を撮影したとして」という新聞の見出しが脳裏を巡ります。
このまま無錫で下ろしてもらえないで終点まで行ったら自力で上海まで帰れるのかどうかもわかりません。相手にお金握らすにも相場がわかりません。
若干の中国語の話せる友人は遠くで見てるだけ。この時ほど彼が当てにならないと思った事はありません。
まぁ結局無錫駅に着いたし切符見せて「無錫までの観光客です。すんません」的な身ぶりで解放されましたが、これぐらいの事でも誰に言っても「まぁ中国だから」で済まされちゃいましたよ。まぁ公安も特に怒ってるというほどの事ではなかったのでしょうけどね、他所から見れば。他所から見れば、ですよ。
無事に無錫下車